でも『シャイニング』は観とかなきゃね
スタンリー・キューブリックの作品はもう観ないと言いつつ
ホラーなら流石に難解な事ないやろ、と思い いや、どっちかっつーと「もうええわ難解でも。ついでやし」的な気持ちで 昨晩我が子はおばあちゃんと土曜夜市に行ったので 怖いけど一人でホラー映画観賞会をしました。 SAWはホラー映画のカテゴリーに入るんだろうか? あれはグロい、エグい、痛い、汚い、臭い(腐った豚の中で溺れさせられるやつね)が先立って 恐怖ってものがまるで無い。 大体ホラー映画の有名どころって結局残虐さばかり追って、 せいぜい急に出てきてびっくりするくらいで 怖いのって見た事が無い。 日本映画は観ないとは言っても有名どころは目にする機会があった訳で 八つ墓村とか、最近だと貞子が出てくるやつとか(名前忘れたけど) 恐怖で言うとそっちの方がいい線行ってると思うんだけど ただ陰湿な感じにした結果って感じがしなくもない。 全体暗くて、ちっちゃい声でぼそぼそ喋って、何か湿度も高くてカビ生えてそうだし、 やっぱり好きにはなれない。 この『シャイニング』は理想のホラー映画だった。 孤立感、焦燥感が主人公を狂気へと誘う様が凄い恐怖を感じたし、 音楽がまた良くて恐怖を更に煽る。 結局気が触れてそうなったのか、オバケの仕業なのか、微妙な所がまた好き。 まぁオバケの仕業って事じゃないと説明つかん箇所がいくつかあるので 結局そういう事なんだろうけど。 どうでもいい話だけど、 昔母が「心が弱っていると幽霊に付け込まれ憑りつかれる」と友達に聞いたらしい。 何ちゅー出所怪しい話やw でもこの主人公ジャックはまさにそうじゃないか? 主人公ジャック、て言ったけど スティーヴン・キングの原作では家族が焦点で、強いて言うならダニーが主人公?て感じらしい。 だからこのシャイニング=超能力ってタイトルになったようだけど、 ジャックが主人公ならシャイニングってタイトルは合わない。 映画の解説を色々読むとシャイニングが超能力って意味だけではない、て考えもあるみたいだけど でも字幕にはっきり超能力と書いてあるし 一応字幕に頼らずリスニング頑張ってるけどやっぱついつい見ちゃうもんね。 解説を読んだのは飽くまで観終わった後なので がっつりシャイニング使ったの1回だけやん!て不満が残った。 まぁそれが伏線で、どうやらハロルドにSOSを送ってたみたいで、 ロッキーマウンテンくんだりまで助けに来てくれたのにホテルに入った途端いきなり斧ぶっ刺されてた。 でもハロルドの雪上車のお陰で逃げ切れたからめでたしめでたしなんだろうけど ハロルド何しに来たんだよ、だよね。 迷路で逃げるダニー、足跡でトリックを作ったり、その足跡を逆に辿って出口に辿り着いたり、 とにかく有能。 これは助けたくなる。 このアポロ11号のセーターも可愛い。 このセーターを破ったのが結局誰なのか判らないけど、 私はジャックがやったと思ってるよ。 解説では全くそんな事書いてなかったけど、んな事はどーでもよろし。 てな観方をするから 私はきっとキューブリックだけでなく他の映画も色々間違った解釈してるんだろな。 この映画は143分版と119分版があるらしく 私が観たのは当然119分版。 更にキューブリックは「私の映画は観たら鑑賞済みリストに入れるのではなく何度も繰り返し観て欲しい」と言ってるらしいけど、 私は観終わって即ウォッチリストから削除。 いや、だってもうすぐ無料終わるし置いててもしゃーないやん。 そんなんだからこの映画の真価なんて理解できる訳ないよね。 でも観たからには自分で消化するしかないし、 訳解らん、で終わったら119分ですら価値が無くなる、 と私は思うのであります。 ホラーとしての恐怖、ストーリーの濃密さ、それらも然る事ながら ホテルの装飾も細部に亘って個性的で美しかった。 全体的に古風な造りなのに、トイレがいきなり赤と白の現代的な造り、 あーキューブリックの作品だなぁと思わせる。 あと幾度となく出てくる不気味な双子。 フリークスの写真集を出したダイアン・アーバスの双子の写真をイメージしたらしいけど 比較にならんくらい怖い。 こういう撮り方できるのってやっぱ凄いな。 昔好きだったMALICE MIZERのBeast of bloodのPVに似た感じの双子が出て来てほんま怖かった。
by myfavoritethings
| 2017-07-16 19:22
| 映画
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